ナショナル SD-BT102

ナショナル「うちのパン屋さん」 SD-BT102

使用期間:2000.7~
レビュー時期:2001年

このベーカリーの概要

ホームベーカリーのあるお店には必ず置いてある、ナショナルのメジャーな機種、ドライイースト自動投入タイプです。天然酵母のパンも焼ける1斤用です。我が家では2代目として2000年7月に購入しました。
最大の特徴となる、天然酵母コースには、種起こしと焼き上げコース、生地作りの3つがあります。材料をセットするだけで、自動で天然酵母パンが出来上がってしまうのが魅力です。
この機種にはイースト自動投入の機能がついています。イースト以外の材料をパンケースへ入れ、イーストは蓋についている専用の容器に入れます。最初のコネが終わると、この容器からイーストがパンケースに落ちる仕組みになっています。(このときのパーンという音が案外大きい)

パンづくりメニューについて

たくさんのコースがありますが、
・天然酵母メニュー(食パン・生地づくり・生種おこし)
・イーストメニュー(ソフトパン・食パン・フランスパン・早焼き・生地づくり)
に大別できます。イーストメニューの詳細は下のとおりです。

●食パンコース(4時間)

●生地づくりコース(1時間30分)

焼き上がり

1斤用なので、パンの大きさはエムケーHBS401とほぼ同じ。
パンケースの側面が厚く、手ごたえもどっしりと重く、蓄熱性が高そう。そのせいか、食パンコース、天然酵母コースともにクラストが硬めに焼き上がり、色も濃い目です。比較的クラストが固めの仕上がりなのが、少し不満ではありました。この機種の場合は10分前に取り出してしまうか、ソフトパンコースを使うようにしています。
パンケースと羽根には、フッ素樹脂加工がしっかりされているようで、焼きあがったパンはするりと型から外れてくれます。

レビュー

買う前からうわさには聞いていましたが、こねる音が静かなのに驚きました。前出のとおり、イースト投入の大きな音は数秒間しますが、それ以外にはうるさいと思うことはないです。ただ、そのかわりこねる力は今ひとつかな、と思います。

焼き上がり、ミミが硬めなのも残念なところ。私の好みとはちょっと違っていました。やわらかいのがお好みの場合はソフトパンコースにするか、焼き上がり10分前に取り出すようにしましょう。

生地作りコースは時間内になかなか良い生地が出来上がります。こねている時の音は小さいので良いのですが、モーターの力が少し弱いようで、硬い生地をこねると羽根が回らず、うまくこねてくれないのが難点です。

また、ガラス窓がないので、焼いているときのパンの状態を見ることが出来ないです(イースト投入口があるので仕方ないのです)。焼いている時と、イースト投入時以外はフタをめいっぱい開けて生地の様子をみてしまっている私です。

天然酵母に関しては、種起こしから機能があるのでとても便利で、失敗なく天然酵母パンが出来上がります。これを購入する少し前、私は手ごねでホシノ天然酵母に挑戦し始めた頃でした。そんな浅い経験なので、手ごねよりもホームベーカリーの方が格段においしく仕上がり、嬉しいような悲しいような、でも味には感激したという、複雑な記憶があります。

 

 

 

仕様

容量
1斤(縦長)
特徴
・イースト自動投入
・天然酵母コースあり(ホシノ天然酵母専用)
・タイマー機能(13時間まで 天然酵母は10時間まで)
・早焼きパン機能
・ミックスコールつき
コースと時間
天然酵母食パン(7時間)/天然酵母生地作り(4時間)/ホシノ酵母生種おこし(24時間)
食パン(4時間)/ソフト食パン(5時間)/早焼き(2時間)/ぶどう食パン(4時間15分)/フランスパン(7時間)/パン生地(90分)/ピザ生地(45分)
レシピ(料理集)
[ドライイースト用] 食パン:10 フランスパン:1 食パン早焼き:5 パン生地:7 ピザ生地:4
[天然酵母用] 食パン:2 パン生地:4
サイズ
幅25x奥行29.5x高さ33cm
価格情報
メーカー希望価格:32,000-
実勢価格:14,900~25,600-
備考
後継機種「SD-BT103」の発売により取り扱いはあまりない。
付属品
計量カップ、生種用容器、計量スプーン、ミトン、パンの本(料理集)
関連リンク
メーカー:ナショナル