ホームベーカリー基礎知識
「ホームベーカリーってどんなものなの?」
「どうやってパンが出来あがるの?」と、
ホームベーカリー未経験の方には、
いくつか疑問があるのではないでしょうか。
そんな方に、ホームベーカリーでの
パン作りの基本工程をご紹介します。
掲載2008.12
更新2021.9
ホームベーカリーは、ひとことで言えば炊飯器のパンバージョン。
材料を入れてスイッチを押すだけで、4時間後には山形のパンが焼きあがります。(ドライイーストの通常モードを使用)
●レシピ:くるみレーズンパン(ドライイースト使用)
●機種:エムケー「HBD816」 (メーカー・機種によって工程や材料の入れ方の違いがあります。)
こちらが本体。炊飯器よりも背が高く、かなり大きめ。存在感があります。パンを焼く段階では、オーブントースター同様熱くなりますから、置き場所も配慮が必要です。 | |
こちらはパンケース。底の中央には、高さ数センチの軸があって、ここに、こねるための羽根を取り付けます。この羽根でパン生地をこねてくれるのです。 ただし、焼き上がりのパンの底の部分には、この羽根の形で穴があきます。 | |
基本的なパンの材料です。左上から斜め下に、「強力粉・スキムミルク・砂糖」上中央から斜めに「水・バター・塩」右下にあるのは「ドライイースト」です。このように別容器にキチンと用意したのは、わかりやすく説明するため・・・(撮影用^^;)。普段は、デジタルスケールにパンケースを乗せて、風袋引きを使って直接材料を入れています。 | |
まずは水、砂糖、塩、バター、スキムミルクを入れます。 材料の入れる順番は、とりわけ決まっていませんが、私はだいたいこんな感じで入れています。 | |
続いて強力粉を山の形になるように中高に入れて、中央部分にくぼみを作り、そこにドライイーストを入れます。 タイマーを使う場合にはドライイーストは必ずこのように水に触れないように入れます。ナショナルのイースト自動投入ホームベーカリーでは、イーストをセットするためのケースがフタ中央部に用意されているので、そこにイーストを入れます。 | |
パンケースをホームベーカリーに「カチッ」とはめ込むようにセットして、操作パネルで、プログラムを選びます。今回は「食パンふつう/1.5斤」コース。スタートボタンを押して、稼動です。 | |
モーターがまわりだして、羽根が回転。材料をこね始めました。10分ほどでコネの作業は終わります。 たいていは放っておいて構わないのですが、パンケースの隅に粉っぽさが残りそうならば、このときに、ゴムべらなどでかきとって生地に寄せてあげます。 | |
生地の休憩時間。この間は、当然ですが、音はしません。パン生地はゆっくり発酵して膨らんでいきます。 | |
スタートから約1時間後、またコネはじめます。こねている途中で、ミックスコールのブザーが鳴り、それと同時に羽根の動きが1分間ゆっくり回ります。この段階で、後入れの材料(くるみとレーズン)を投入します。その後数分間のこね工程がつづきます。 | |
さらに、生地のお休み時間。焼きに入るまでの約2時間は、発酵時間です。途中数回、羽根が回って、生地のガス抜きをします。 こうしてガス抜きを何度かすることで、パン生地は力強くなり、きめ細かな生地に熟成されていきます。 | |
焼きに入る直前の様子です。 ここからは、ホームベーカリー本体がとっても熱くなりますから、気をつけましょう。また、熱が逃げてしまわないよう、フタを開けるのもやめましょう。 | |
「ピピーッ」とブザーが鳴って、焼き上がり~! ミトンをしてパンケースを取り出します。 (ミトンの代わりに軍手を2枚重ねしたものはおすすめ。指の自由が利いて使い勝手が良いです。) | |
パンケースを、10cmくらいの高さのところから下に落とします。余分な水分を逃がして、腰折れ(側面に凹みができること)を防ぎます。 下にキズがつかないように、必ず何か敷いてくださいね。 | |
パンケースから取り出し、ケーキクーラーに乗せて冷まします。 粗熱が取れたらビニール袋などに入れておきましょう。4時間くらい経って、耳のしっとりとしてきた頃がスライスもしやすく食べごろです。 |